Vol.2 第2回本公演
世界は日の出をまっている
~The World Is Waiting For The Sunrise~
おかげさまで第2回本公演です。今回も大いに楽しんでいただきます。
ベニー・グッドマンのテーマ曲が流れる中、
8人の登場人物が奇想天外な物語を進めていきます。
彼等の一挙一動に大笑いしたり、ストーリーの展開に
ハラハラドキドキしたりして、最後には大団円。
ハッピーエンドのコメディーです。
おもいっきり楽しくて、心あたたまる演出をしようと思っています。
どうぞ、いらっしゃいませ。
-T.A-
(チラシのキャプションより)
作:小倉昌之
演出:青木貴
1988年11月11日(金)~11月13日(月) 全4ステージ
会場:銀座小劇場(東京/銀座)
出 演
植松瑞代
小倉昌之
神田かずえ
石井元
羽角聖美
馬野裕朗
八木晶子
清水英子
STAFF
舞台監督:長谷基弘(劇団桃唄309)
照明:大串博文(アステック)
照明操作:小木曽千倉
音響:牛山惠子
衣装:羽角聖美
舞台:草野美紀子 原田悠侑規
トレーナー:石崎千穂
娯楽通信:編集委員長/石井元 湯浅真奈美 清水英子
制作:湯浅真奈美 石井元 清水英子 蔭西珠実
STORY
近くて遠い近未来。青い横縞のいわゆる囚人服を着た5人(植松瑞代 小倉昌之 石井元 馬野裕朗 八木晶子)は、今日も牢屋の中でふざけた毎日を過ごしている。
5人はある日ぬいぐるみ人形を手にした見たことのない新入り(神田かずえ)がいるのをみつける。新入りは誰なのか、どこから来たのか、本人にもわからない。それをきっかけに5人は自分たちが何者で、何のために牢屋にいれられているのかを知らないことに愕然とする。
囚人達6人は軍服を着た看守達(羽角聖美 清水英子)に尋ねるが看守達は口を開こうとしない。隠された秘密は何なのか。
実はこの牢屋は人間の本質を調べる人体実験のためにつくられた施設であり、看守達は実は科学者なのであった。科学者達は実験のため、あるひとつのプログラムをシミュレートする。そのプログラムは、牢屋の中にいる6人に疑似家族を演じさせ、人間の本質を探るというものであった。
5人は家族を演じているウチに本物の家族となり、そして家族口論のあげくバラバラになってゆく。それと同時に施設に異常が発生して囚人達は次々に牢屋から脱出してしまう。最後に残された新入りが、実は昔子供に棄てられた人形であったことがわかる。そして、棄てられた人形は人間の本質は家族という世界に鍵があることを再認識するのであった。
公演メモ
・銀座小劇場収容人数の最高入場者数を更新(当時)。入場できない人が続出。
・そのおかげで娯楽通信第2号は現在劇団にも残っていない。(最近ヤフーオークションに出回っていたらしい!?)
・タイトルはベニー・グッドマン演奏のジャズの名曲。劇中のエンディングに流れた。
・照明家の大串博文氏とはこの作品からのつきあい。電話帳で調べて1番最初に電話した照明会社が氏の会社(株式会社アステック。当時はSPS)であった。
・記録ビデオあり。
座長が当時を振り返って
「お客さんが、たくさん入ってくれて、立ち見立ち見の連続で嬉しい悲鳴をあげたもんや。入場できなかったお客さんを帰したちう非道い話がありました。本当にすんませんでした。しかし、当時は劇団のバブル時代やった。ああ。あのころはよかった…。」