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座長・小倉昌之のつぶやき

 

公演記録 History

Vol.16 第16回本公演
東ヶ丘8丁目の奇跡

 

【娯楽通信】


公演データ

日程:1995年11月23日(木)〜11月26日(日) 全6ステージ

会場:SPACE107(東京/新宿)

作・演出:小倉昌之

Cast:
仁藤明彦
羽角聖美
高畑加寿子
トラック高橋
丹治智浩
渡辺幸枝
松島大作
山下昌文 
西本啓子
入江謙舟
小倉昌之

 

Staff

舞台監督:目黒多恵子 山口勝也(バーニングブルー)
美術監督:佐藤大樹
照明:大串博文(アステック)
照明操作:北原健二
音響:飯田博茂(飯田音響)
作曲:吉村渓
大道具:
今井園子 大谷憶寿
中道具:
鶴田さおり
小道具:白石佐代子
衣装:
羽角聖美
運搬:トラック高橋
表方:草野美紀子 仁田尾里美 永野美智子 加藤咲絵子 水科哲也

制作統括:吉村賢太郎
娯楽通信:娯楽天国編集部 吉村賢太郎 羽角聖美
企画・制作:劇団
娯楽天国制作部(パラダイス・パーティ)

 

STORY

 幕が開くと、とてつもなく下手な「ハムレットらしき」芝居が演じられている。しかもハムレット役は老人。台詞をトチるだけではなく、出番までトチっている。実は、この舞台は東ヶ丘8丁目の素人集団の通し稽古風景であった。一流企業の主任・島耕一(山下昌文)は、町内のつきあいだと渋々参加していたが、途中仕事の携帯電話が鳴り出し電話に出てしまう。そこで芝居はストップ。怒り出す演出家の赤尾哲(小倉昌之)。耕一の妻・島一美はひたすら皆にわびるばかりである。

 ヒドい芝居に対して、企画会社の福井謙造(丹治智浩)と市民ホール館長・野々村忠雄(仁藤明彦)は彼等を絶賛する。そもそもこの素人連中に芝居など打てるわけがない。主役の伊森徳治郎老人(トラック高橋)は、耳が遠い上にボケているし、倉田ひとみ(渡辺幸枝)は自閉症。おまけにハッサンという正体不明のインド人(入江謙舟)までいるのである。乗り気なのは、高校演劇部顧問の教師・桂木百合子(羽角聖美)と大工の如月瞬平(松島大作)・弥生(西本啓子)の夫婦くらいであった。

 ではなぜ、企画会社の福井と野々村館長は、この妙な連中に芝居をさせるのか。彼等には秘密があった。野々村館長は不正会計により帳簿をごまかしており、それを隠蔽するため金が必要であった。そこで、今回の公演に多額の保険金を掛けておき、芝居を初日で中止に追い込み、保険金をせしめようという計画を練っていた。しかし悪事を依頼していた劇団が途中で逃亡したため、急遽町内の素人、中でもヒドい連中を集め公演を打とうとしていた。初日1ステージだけでも芝居を打たない限り保険金が下りないからである。

 福井と野々村の計画では、芝居のあまりのヒドさに公演を中止しようという腹であったが、テレビ局が来るという情報を知った素人連中は俄然張り切り出す。しかし、どうやっても皆稽古に集中できない。それは、内容が「西洋の赤毛モノ」だからだという結論に至り、公演10日前に時代劇をやろうという話になる。そして脚本を急遽改造。「ロミオとハムレット忠臣蔵」という珍妙な芝居をやることになる。

 さて、いよいよ本番である。県の会計監査が公演期間中に入ることを知った野々村館長と福井は何があっても公演を中止に追い込もうと、照明機材を上から落としたり、大道具を落としたりするが、出演者達は幕を下ろすなと必死で芝居を続けてゆく。

 万策尽きた野々村館長は、ついにホールに火をつける。一同パニックに陥るが、謎のインド人ハッサンが祈りによって火を消し止めるという奇跡を起こす。観客を外に逃がし、誰もいなくなったホールで野々村と福井の悪事はばれ、二人は吉良上野介となって皆の前に引き出される。虚構と現実がオーヴァーラップする中、忠臣蔵吉良邸討ち入りの芝居は粛々と続けられる。

 静かに雪が舞い落ちる中、一同が退場して幕は降りる。

 

公演メモ

・タイトルは座長・小倉が脚本を書けなくなり苦し紛れに決めた。映画「ニューヨーク東5番街の奇跡」のパクり。
・座長・小倉が脚本に苦しんだ結果、大幅に稽古の仕上がりが遅れ、劇団史上初めて通し稽古で芝居が中断してしまうという悲劇が起こる。本番前に公演中止が検討され、劇中の出来事と現実がオーヴァーラップしてゆくという、よくわからない状況の中で幕を開けることになる。
・悪役の二人は、パルテノン多摩フェスティバルでの制作費持ち逃げ事件(「聖者が街にやってきた・パルテノンヴァージョン」参照)の主要人物2人がモデルとなっている。
・ インド人役の客演・入江謙舟氏は本作品が初舞台。以後、娯楽天国では貴重なガイジン枠として、出演の度に外人の役がふられることに。

記録ビデオあり

 

座長が当時を振り返って

「この芝居はキツかったぁ。ワシはヘボ演出家の役で出ていたが、フィクションやらノンフィクションやらわからん状況で舞台に出ていた。まさに“人生は舞台”やねぇ。しかし、ほんまもんの照明の灯体を本番中に上から落としたのは、日本演劇史上はじめてのことやないかしら。そんなアホなことする劇団ウチしかあらへん。はははは(泣)。思い出したくもない公演やったけど、これを書いていて気がついた。こ、この芝居は、ブロードウェーの大ヒットミュージカル「ザ・プロデューサーズ」に話の骨子が同じやないか!でもワシはパクってませんよ。パクってないっっ!!」

 

 

 

 

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